SALEについての考え。
渋谷パルコでもオンラインショップでも、SALEがガンガン始まってます。
ただ、Etw.Vonneguetとしてはこれが最後のSALEになるような気もしています。
Etw.Vonneguetは、今まで、SALEを他のブランドさんやメーカーさんと同じように開催してきました。
ここで、忘れて頂きたくない事があり、
店長とも話し合って一筆書くことにしました。
ごめんなさい、これが最後のEtw.Vonneguetの夏のSALEにしたいと考えてます。
なぜか?それは本当の値段じゃないからです。
私達が設定している価格は、様々な理由がある上でのプライスであって、
それを削るという事は
本来の商品の価値を、自ら下げるということになります。
では何故今までSALEをやって来たのか?
その理由は明快です。
「お客様に喜んで頂きたいから」
普段価格的に手が届かないかもしれないお客様へ届ける、
そんな理由がありました。
その想いは今も変わりません。
けれど、50%OFFということは、自分たちの価値を半分にしているようなものなのです。
そして、価格を下げるという事は、他の誰かが涙を飲む事にもなる訳です。
それは生産者かもしれないし、
一生懸命働いているスタッフかもしれない、
だれもが幸せになれるようになんて、
幻想なのだろうかと、
SALEをする度に葛藤します。
それでももし、もう一度SALEをやっていたら、
まだ私が答えを出せていないんだと思って下さい。
先日もアパレルの負のスパイラルに一石を投じるニュースがあったと思います。
「アパレル業界の不合理な商慣習、改善を、経産省は本当に業界を救うか?」
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-06-22/apparel/
安ければよい、そんな時もあると思います。
けれど、
ボネゲは、
ごめんなさい、それはできません。
ちゃんと人を感動させたいので、
服で、勇気だったり、希望だったり、
大丈夫、君は強く美しいと
後押しすることがしたいんです。
もしかしたら私自身、
どうしたらもっと、デザイナーは自由で居られるのか、
それをテクノロジーで解決しようとしてるのかもしれません。
ひとまず今は、
目の前のSALEを
多くの方々に「届け!」と思って
しっかり開催させて頂くので、
気になっていたものや、
着てみたいなと思っていた物があれば、
是非渋谷パルコのお店にきていただいてもいいですし、
オンラインショップでもお問い合わせ下さい。
いつも、誰かをちゃんと後押しできているように、
私も頑張ります。
O l g a
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